環境会議所東北KKT


平成28年度家電リサイクル施設見学会


■目  的
 家庭で日常的に利用している家電4品目(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコン)を廃棄する場合には、もう一度資源に戻して有効に利用する制度(家電リサイクル法 平成13 年施行)があり、定められた方法で処理して再資源化(リサイクル)されることとなっています。そして、家電リサイクル法では消費者、家電小売店、家電メーカー等(製造業者)が役割分担し、協力してリサイクルを進めていくことになっております。 家電リサイクルの必要性と再資源化されていく工程について学んでいただくために、宮城県栗原市鶯沢にある東日本リサイクルシステムズ株式会社にて、「家電リサイクル施設見学会」を開催しました。
■日  時  平成28年10月25日(火)10:30〜17:00
■場  所  東日本リサイクルシステムズ株式会社
■主  催  東北経済産業局
■参加者数 33名                

プログラムと活動報告

10:30 仙台合同庁舎B棟1階ロビー 集合・出発
    ※車中にて家電リサイクル法に関するDVDを上映しました。
13:00 東日本リサイクルシステムズ株式会社 到着

東日本リサイクルシステムズ 正面入口
建物の一部には、旧細倉中学校の体育館をリニューアルして利用しています。

13:10 ご挨拶、家電メーカーの取組説明、施設概要説明

(家電メーカーの取組説明)
 処分場のひっ迫、資源の枯渇等が問題視されるなか、循環型社会システム構築に向けて、3Rの取組を市民参加型で行うために、家電リサイクル法が施行された。家電メーカーとしては、家電メーカーが共同で処理プラントを新設する等にとどまらず、処理過程で得られた情報やノウハウを設計・開発部門にフィードバックする「研究開発機関」としての役割を重視している。このような不断の努力の積み重ねが、リサイクル技術と再資源化率の向上につながっている。 近年では、不要となった製品を不法投棄したり、違法業者に回収を依頼したりすることでトラブルになるケースが増えている。家電メーカーと自治体が連携して取り締まりを強化しているが、引き続き、適正な家電リサイクルにご協力をお願いしたい。

家電メーカーの取組に関する説明(株式会社 富士通ゼネラル担当者様より)

(施設概要説明)
 東日本リサイクルシステムズは、リサイクル事業を通じて、再資源化と地域発展に貢献することを目的に、平成11年7月に設立された。同施設は、Bグループの廃家電を対象とし、宮城、山形、福島(北部)、新潟(北部)を所管している。そして、人手による一次分解・分別と破砕機等による破砕・物理分別を行うことにより、家電製品から鉄、非鉄金属、ガラス、樹脂類、その他素材等を高い収率で回収、再資源化しており、廃棄物ゼロを目指している。廃家電の処理台数に関しては、エコポイント制度の導入、省エネ製品の普及、地上テレビジョン放送の終了等に伴い、2009年から2012年にかけて増加し、現在は減少傾向にある。最近では、50インチ以上の大型テレビの解体に伴う手作業の負担軽減や東京五輪に際しての買替需要対策として、薄型テレビのネジを取る装置を導入した。また、三菱マテリアルグループの強みを活かして、回収物中の有害物の管理を徹底するとともに、非鉄金属製錬所・セメント工場と連携した無害化処理、金属の回収、あるいは有効活用を行っている。

13:40 家電品目ごとの分別工程等の見学
 家電メーカー及び東日本リサイクルシステムズからの説明終了後、2班に分かれて、工場内部の見学を行いました。

 
工場見学の様子       工場内部の様子

@冷蔵庫
 処理工程において、冷媒フロンを回収するほか、パッキン、樹脂トレイや野菜ケース(ポリプロピレン樹脂)等の有価物を分解、回収しています。その後、破砕機に投入し破砕処理を行い、ウレタンや断熱材フロンを回収し、細かくなった混合樹脂も素材として有効活用されます。

 
冷蔵庫の解体作業         破砕機への投入状況

A洗濯機
 手作業でモーター、鉄、ネジ等を外すことにより、リサイクル率を向上させています。水槽(ポリプロピレン樹脂)などについても、回収、破砕して再資源化しています。

洗濯機の解体作業

Bエアコン
 冷媒(フロン)を冷媒回収機で回収している。室外機は、逆さまにすることで、冷媒を効率的に回収している。回収された冷媒は専門の処理業者で適正に処理を行っている。冷媒回収後に手作業でモーター、熱交換器、銅管等を回収している。

 
エアコンの解体作業         冷媒の回収作業

  C薄型テレビ
  100〜300本もあるネジを外す工程では、カメラと画像処理によりネジの場所を把握し、ロボットによりネジを外している。

 
背面カバーの取り外し       ネジを自動で外す装置

15:15 東日本リサイクルシステムズ株式会社 出発
17:00 仙台合同庁舎 解散
見学を終えて

〇参加者アンケートからの感想
 ・リサイクルに大変な労力を要することを知りました。製品を作る段階から、最終処理を考える必要が大きいと思いました。大変勉強になった一日でした。
 ・手作業が多いのには驚いた。家電製品を大切に扱いたいと思った。
 ・製品の製造と同じ、あるいはそれ以上のエネルギーを使うのがリサイクルであることが判明しました。
 ・個人ではなかなか見られない施設を詳しく説明してもらい、よく理解できた。
 ・家電リサイクル法も良く理解できた。有意義な見学会だった。

 見学前は、リサイクル料金が高いと答えた人が半数でしたが、見学後は高いが3%、適正が58%、安いと思った人が21%となりました。アンケートの結果からも家電リサイクルについて、理解を得ることができました。

<見学前>             <見学後>
 

■お問い合わせ
NPO法人環境会議所東北
  〒981-3121 仙台市泉区上谷刈3−10−6
  TEL:022-218-0761  FAX:022-375-7797
  E-mail:kk-tohoku@kk-tohoku.or.jp